チョムリアップスオ!こんにちは!
インターンシップから帰国し、カンボジアでの出来事をゆっくりと思い出しながら、自分が大学2年生の夏にカンボジアに海外インターンシップに参加し、抱え切れないほどの想いと宝物を抱きしめて帰国できたことを心の底から嬉しく思っています。
今回は海外インターンシップに参加したことで得られた学びについて、お伝えします。

いつも笑顔で元気をくれた村の子どもたち
大学生は多かれ少なかれ数年で大学を卒業し、社会へと巣立ってきます。
社会は多くの「人」によって成り立っています。
そして「人」と「人」がお互い相互に補完しあうことで社会は構成されています。
海外インターンシップに参加したことで得られた一番の学びは「人」として生きる上で大切なこと、そして決して色あせることのない変わらないモノをカンボジアの人々から教えてもらえたことです。

綺麗な虫を見つけて自慢!授業後に持ってきてくれた男の子
私はカンボジアに行く前、「相手としっかり対話すること」「自分の想いをしっかりと伝えること」などを意識しつつコミュニケーションを取ることで、現地の人にとって何が一番重要なのかを探り、問題点に対して自ら解決のためにアプローチをしようと考えていました。
そのため現地ではいろんな人から情報収集をしつつ活動を続けていました。
しかし、いざ実際に行動を起こそうとしていろんな人に協力を要請しても、曖昧な返事ばかり。
「こちらが真剣に話をしようとしているのになぜ協力してくれないのだろう…」
「現地に何も貢献できていない…」
といった思いが募っていき、自分ひとりで自身を責め続けていました。
そんな時、周囲からかけられたことがあります。
「アキラ、考えすぎはよくない」
「キミはヒトの感情を考えたことある?」
カンボジア人オーナーと現地の日本人社会起業家の方に言われた言葉です。
現地に貢献しようと焦るあまり周りが見えなくなり、相手の心を想うことなしに、要求や主張を一方的に強く押し付けてしまう自分が指摘されていました。

お世話になったオーナーとスタッフ
大切なのは相手に対して頭脳を使って「考える」ことに加え、心で「感じる」こと。
そして自分が紡ぐ言葉の一つ一つが相手の心に影響を与えるという「人間として生きる上で大切なこと」に気づくことができました。
そのような気づきによって、現地の人々は、人として生きている自分自身が一人では何もできない弱い存在であることを受け入れ自然体で生きることのできる強さを持っていること。
そして自分自身、人が持つ相手を想う心に支えられて生活していることのかけがえのなさをかみしめる事ができました。
当初の目標である「現地に貢献して目に見える成果を出すこと」以上に、色々な人の抱えている「想い」を心で感じる経験という「決して色あせることのない変わらないモノ」を手に入れる事ができました。

宿舎のある村から勤務先の町へと続く道
ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
(日本発:早稲田大学 社会科学部 2年 吉田明)
※この記事は2015年12月17日に執筆されました
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アイセックの海外インターンシップはこちらから ▼海外インターンシップ ポータルサイト http://intern.aiesec.jp/
吉田明 2015年夏海外インターンシップ体験記 ▼連載1『Globsl Villageに参加する意』 http://voice.aiesec.jp/archives/5571 ▼連載2『カンボジアの教育の現状 −−発展の裏に潜む影−−』 http://voice.aiesec.jp/archives/5581 ▼連載3『変わらないモノ〜想いと宝物を抱きしめて〜』 http://voice.aiesec.jp/archives/5596
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