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  • 戦後70年、ヒロシマの夜に平和を考える ――アイセック広島委員会 Peace Project実行委員長 赤木友さん
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戦後70年、ヒロシマの夜に平和を考える ――アイセック広島委員会 Peace Project実行委員長 赤木友さん

毎年8月、広島原爆の日に合わせてアイセック広島委員会が開催するイベント「Peace Project」。 3日間に及ぶプロジェクトを通して参加する約80名のメンバーみんなで、今一度平和について考えます。 今回はそのPeace Project本年度実行委員長を務める赤木友さんに、開催直前の想いをうかがいました。

2008年から毎年開催。広島の平和イベント「Peace Project」

ーー今では毎年恒例の「Peace Project」。どういったプロジェクトなのでしょうか?

「Peace Project」は2008年から毎年8月にアイセック広島委員会が運営している、アイセックのメンバーを対象とした平和イベントです。

8月6日の広島原爆の日を中心に、3日間開催します。
全国から集まったメンバーと共に、歴史を振り返り平和について考えます。

昨年度Peace Projectの様子

 

もう一度、自分たちの理念に立ち返ろう。――企画に込めた思い

――今年はどのような機会にしたいと考えていますか?

今年のコンセプトは「Back to Our Roots」。

例年は広く「平和」について考えることが多かったのですが、今年は参加者がアイセックのメンバーだからこそ出来るイベントにしようと考えました。

そこで、アイセックの掲げている理念「平和で人々の可能性が最大限発揮された社会の実現」に立ち返り、自分たちの活動の意味について考えられるイベントにしようという思いを込めました。

Peace Projectで訪れる宮島の下見。この日は引き潮だった。

 

宮島でもみじ饅頭の手焼き体験を行う予定。海外学生を受け入れているやまだ屋の協力。この日はやまだ屋でインターンシップ中の学生も参加予定。

 

過去を知らないと、平和もわからない。広島を、伝えていきたい

――赤木さんはなぜPeace Projectの実行委員長になろうと思ったのですか?

私はずっと広島で育ち、平和教育を受けてきました。

その教育をあたりまえだと思っていたのですが、大学に入り多くの人と関わる中で意外と原爆のことや戦争について知らない人が沢山いるのだと知ったのがキッカケです。

中には、8月6日が広島に原爆が投下された日だと知らない学生もいて、同じ日本の教育を受けてきた大学生なのにと驚きました。

「平和を作ろう」と言っても、過去に広島であった戦争の悲惨さのような「平和ではない状態」を知らなければ、平和も本質的にはわからないと思っています。

そこで「自分がもう少し若いみんなに伝えて行くことはできないかな」と考え、このPeace Projectの実行委員長をやろうと思いました。
色んな人に「平和ではない状態」がどのようなものだったのか、また、大変な思いをした人が沢山いたんだよということを伝えていけたらと思っています。

Peace Projectの目玉イベントとも言えるピースキャンドル。 8月6日の夜に思い込めてキャンドルに絵を描き、火を灯して想いを馳せる。

思っていても、行動はできなかった。これは私の第一歩

――すごく、思いが強いですよね。昔からそういった平和への意識が強かったのでしょうか?

特に意識するようになったのは、中学高校の修学旅行からな気がします。

中学では長崎に、高校では沖縄に行ったのですが、そこで見たものが広島と同じくらい心の中に重く残りました。

特に、沖縄でガマ(※)に入った経験が今でも忘れられません。
戦争が終わってからまだ数十年しか経っていないのに、なぜ自分は今までこんな辛い思いをした人たちがいた事を知らなかったのだろうと思ったんです。

でも、「思っていただけ」でした。
本を読んで調べたりはしました。
けれど、実際に自分から足を動かして何か行動を起こすことはありませんでした。

それがずっと悔しかったんです。

でも、今はこうやってPeace Projectの運営を行い平和について発信しようとしています。
昔できなかったことへの第一歩になっています。

※ガマ
沖縄本土南部に見られる自然にできた洞窟。戦時下では避難所や野戦病院として利用された。

 

それぞれの考える「平和」が少しずつ違う

――実行委員は全員で5人。その人数で3日間・参加者80名に及ぶイベントを行うのは大変ですよね!色々大変なことはあると思いますが、中でも苦労したのはどんなことですか?

「大変なこと」と言うと本当に沢山あるのですが、一番大変だったのはコンセプトを決めることです。
最終的にコンセプトを決定するまで1ヶ月くらいかかりました。

メンバーが思っている「平和」も、実行委員が思っている「平和」も、それぞれの思っている「平和」がちょっとずつ違うので、それを一つのコンセプトに反映させていくのが大変でした。

やっと方向性が定まっても、今度は言葉一つ一つを決めていくのに苦労しました。


その中で、実行委員のみんなで「Peace Projectだからこそ、って何だろう?」「アイセックだからこそ、って何だろ?」ということを議論しあって決めていきました。

 

「楽しみにしています」その声が嬉しい

――やっていて楽しい、ワクワクすることはありますか?

「Peace Project楽しみにしています!」という声を沢山もらっています。
そういった言葉を聞くのがとても嬉しくあり、責任も感じますね。

今年も、多くの参加者が期待して遠くから広島まで集まって来てくれる。
これって、凄いなと思っています。

期待してきてくれた人たちや協力くださる方々に価値あるプロジェクトを届け、広島でしか伝えられないことを伝えていきたいです。

ファシリテーター事前打ち合わせの様子。着々と準備は進んでいる。

 

戦後70年の節目だからこそ、自分たちにできることを

――最後に、当日を目前にしての意気込みをお願いします!

関わってくれた人みんなに平和を今一度考える機会にしてほしいと思っています。
Peace Projectが終わったときに、参加した人が平和のために動き出していける、そんなイベントにしていきたいです。

8月6日に100人近く、それもアイセックメンバーが集まるイベント。
こんな機会は滅多にないし、すごく貴重だと思います。

今年は戦後70年という節目の年でもあります。
だからこそ、自分たちが平和のために何が出来るのかを、参加者・実行委員一緒になってみんなで考えていきたいです。

<プロフィール>
赤木 友[あかぎ ゆう]さん
アイセック広島委員会メンバー。2年生。
1年より受け入れ事業局に所属し活動する。
8月5日~7日に行われるアイセック広島委員会主催のイベント「Peace Project」本年度実行委員長を務める。
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Tags:
Peace Project アイセック広島委員会 ヒロシマ ヒロシマ原爆の日 ピースキャンドル 広島
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廣瀬翼

Written by 廣瀬翼

2011年アイセック立教大学委員会入会。 2012年春6週間ベトナムのハノイでインターンシップに参加。 その後2年・3年とアイセックで活動後、2014年は1年間休学。 半年間ベトナムでインターンシップに参加。 2015年はVOICEの編集部として活動しています。

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