毎年夏に世界中から学生を日本に集めて会議を行う「国際学生会議(ISC)」にて、第61回実行委員長を務める山永さん。
ISCの目指す「世界平和達成への貢献」について、山永さんはどのように考えているのでしょうか?
国際学生会議(ISC)とは?
1954年に発足した伝統ある学生会議。 主催団体である日本国際学生協会(ISA)の理念の一つである「世界平和達成への貢献」を目指し、学生だからこそ可能な活動を行う。国際学生会議では世界各国の学生が集まり、約一週間泊まり込みで議論を重ねる。今年度は「異文化理解による平和への貢献」を総合テーマにディスカッションを行う。
「ISC大好き人間です」ISCに没頭した大学生活。
??山永さんは大学1年の時に一般参加者としてISCに参加して、大学2年、3年、4年とISCの運営側をされていますが、どうして会議の運営側や、実行委員長をしようと思ったのですか?
ISCの運営側をしようと思ったのは、プログラムが純粋に面白かったということと、1年で参加した時に英語で深い議論ができずに悔しい思いをしたことです。
会議の目的なども把握した上でもう一度挑みたいなと思い、大学2年の時はISCの運営をやりながら会議に参加もしました。
代表をやろうと思ったのは、大学3年でISCのカメラマンをして会議を客観的に見たことで「改善してもっと良くしたい」という思いが出てきたことです。
それに加えて、ISCによって自分が得た経験や自分の変化がものすごく大きくて、この団体に愛着がありました。
そのため、今年度の実行委員長をやろうと決めました。
4年間もISCに携わっている、ISC大好き人間ですね。

自分のことを「ISC大好き人間だ」と笑顔で語る山永さん
山永さんにとって、「平和」とは?
??ISCは「世界平和達成への貢献」を目指していますが、山永さんは平和というものをどのようなものだと捉えていますか?
自分は「個人として何があれば幸せなのか、平和に生きられるのか」ということを考えて「選べる」立場にあるなと思います。
自分の平和を自分で作り出せる環境にあるので、それはすごく平和だなと思います。
「平和」を実現するために、一番大切なこと
??第61回ISCの総合テーマは「異文化理解による平和への貢献を」となっています。「異文化理解」と「平和」はどのようにつながるのでしょうか?
平和に近づけていくためには「コミュニケーション」が一番大切。
自分が平和になるためにも、他者とコミュニケーションをとるということが必要だと考えています。
「自分」というものは、絶対に「他者」の存在がないと確立されません。
どれだけ深く他者とコミュニケーションをとれるかによって、自分の認識も、相手に対する認識も変わってきます。
他者の平和を知った時、自分の平和はこうなんだなと気づき、こういう風に生きていこうという選択につながります。
そこにはやはり「コミュニケーション」が必要だと考えています。
人によって全然違う平和を、いろんな視点から考えて「自分の中ではこれは平和だ」と認識していくことが、全体の平和につながっていくのではないかと思います。
こういった考えから、第61回ISCの総合テーマは「異文化理解による平和への貢献を」に決めました。

第61回ISC参加者招集会の様子
今年度の会議の参加者募集は締切ってしまいましたが、8月31日に一般の方に向けてISCの成果報告会を行います。
ISCに参加した学生が熱いプレゼンをしてくれるので、ぜひご来場ください!
<成果報告会 見学者募集中> 【日時】8月31日17時〜 【場所】国立オリンピック記念青少年総合センター 【応募フォーム】 https://docs.google.com/forms/d/12KJSR-TxVsy29U8LW63SX-bsi7M923uNgc0qqXIMin8/viewform ※参加を希望される方は必ず応募フォームを記入の上送信してください。 【第61回ISCディスカッションテーマ】 ・ナショナルアイデンティティ〜国際社会における形成、揺らぎ、維持〜 ・食の流通における安全と差別 ・LGBTフレンドリーな社会に向けて〜今私たちにできる取り組みとは〜 ・越境する市民間関係 ・教育とグローバリゼーション 〜global citizenship educationの可能性と限界〜
<プロフィール> 山永航太[やまなが こうた]さん 立教大学異文化コミュニケーション学部 4年 大学1年の時に第59回ISCに参加。その後は運営側として関わる。大学2年でイギリスのエジンバラ大学に留学。 大学4年で第61回ISC実行委員長を務める。
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