Hola!
TECHOにてインターナショナルボランティアとして働き始めた私は、現在大きく2つの仕事を受け持っています。
1つはは英語教育、もう1つはファンドレイズです。
今回はそのうち英語教育に関して詳しく書いていきたいと思います。
私の住んでいる地方都市テムコは古くから先住民族であるマプチェの都市として栄え、現在でもその多くの子孫が住んでいます。しかし、今なお彼らは差別の対象として扱われ、チリという社会の枠組みから半ば疎外された存在として貧困地域であるカンパメントにて生活することを余儀なくされています。
そんな状況を改善するため、TECHOの教育プロジェクトは、」カンパメントに住む子供たちの視野を広げ、将来の選択肢を増やすということを目的に、英語を中心とした様々な教育プロジェクトを行っています。
当初は子供たちの自由奔放な行動やスペイン語での授業に戸惑い、一人試行錯誤を繰り返す日々が続いた私でしたが、授業を見に来た保護者から「授業が一方通行すぎるので、子供たちからの自発的なアクションを引き出してほしい」というフィードバックを受けて、子供たちに毎回英語の宿題を課すかわりに、子供たちからは私にスペイン語の宿題を作成してもらうなど双方向コミュニケーションの努力を重ねた結果、徐々に余裕を持って授業を行えるようになりました。
しかし、私の英語の授業が板に付くにつれ、この活動が本当に社会からの差別という地域が抱える問題の本質に対するアプローチとして正しいのかという疑問を抱くようになり、またそれは段々と自分の中で大きくなりつつあります。
それではまた次回!Chao!
(チリ テムコ発:早稲田大学 4年 教育学部 緑川雄飛)
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