フィリピン ダバオからこんにちは!青山学院大学国際政治経済学部2年の鬼頭です。
今回は、僕がインターンシップで触れているフィリピンの農業についてレポートします。
農業国でもあるフィリピンの中でも、特にダバオは農業を中心に発展した都市です。
フィリピンと言えばフルーツというイメージが僕にはありましたが、思ったとおりフィリピンの農地ではかなりのフルーツを栽培しています。
たとえば日本に輸出されるパイナップルやバナナの多くは、ここダバオ市とその周辺のプランテーションで栽培されています。
何百ヘクタールという土地と、大規模な耕作機械を使って、非常に効率良く生産されています。
パイナップルは原価なんとたったの4ペソ(約10円)とのこと。日本での価格を考えると衝撃です。
ダバオは日本への輸出などで成功していますが、その繁栄も富を得た者と貧しいままの者との格差が生んでいます。
プランテーションの見学に行った際、まず驚いたのは広大なプランテーションに、厳重な警備体制が敷かれていることでした。
写真を撮ることも禁止されていました。なんでも環境や労働などの観点で問題があると指摘されることを恐れているのだとか。
?
一方、個人経営の農家は、プランテーションのように効率良く大きな利益を得られるわけではありません。
たとえばバナナの栽培ひとつとっても、このように1枚の写真に収まる程度の農地を、水牛で耕しているのが一般的なスタイルです。
また、無農薬・有機農法と言えば聞こえは良いものの、虫の影響などで収穫の一定数が販売できないこともあります。
このように、フィリピンでは農業という限られた範囲でもかなりの格差が見られます。
そして格差問題を解決するために、小規模農家へより効率的な農業技術や設備、あるいは販売に関する知識を与えるのが僕と、僕の務めているNGOの目標なのです。
(フィリピン ダバオ発 :青山学院大学国際政治経済学部2年 鬼頭晃太郎)
Comments are closed.