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「女性が健康に生きられる社会をつくりたい。」子宮頸がんの啓発活動に励む女子大生リボンムーブメント。(後編)

子宮頸がんの啓発活動を行っている『女子大生リボンムーブメント』の学生代表の澁谷寛子さんに松下と菊池でお話を伺ってきました。後編では、2014年度代表の澁谷さん自身についてお聞きしたことを中心にご紹介します。(?前編はこちら)

大学時代に打ち込めるものを見つけたかった

松下:女子大生リボンムーブメントに入って活動しようと思ったきっかけがあれば教えてください。

澁谷:私は高校3年生のときに受験で失敗して、自分が第一志望ではない大学に入ったので、その自分に納得がいかないっていうか、嫌だなという感じで上京してきました。最初は看護を目指していたんですけど、看護の倍率に歯が立たなくて、福祉に行こうと決めたんですね。

最初から医療に興味はありました。自分の大学の運動系やボランティア系のサークルの中になかなか自分が入りたいと思うものがなかったので、高校3年生の3月からインカレサークルや団体が集まるサイトで、「医療」「学生」っていうキーワードで検索してみたら女子大生リボンムーブメントが引っかかって、HPのお問い合わせフォームにメッセージを送ったのが最初のきっかけでした。

菊池:ずいぶんと動きだしが早いですね(笑)

澁谷:自分の大学に納得していない部分が大きくて、それが大きくて打ち込めるものを探していましたね。

菊池:その後、そのまま入る形になったんですか?

澁谷:はい。最初の新歓イベントに参加して、女性の子宮頸がんとか女性の健康についてやっている団体だというのを知って、「これだ!」と思って、入ることにしました。

菊池:医療とかに興味があって入った団体なんですね。もともと子宮頸がんに興味があったんですか?

澁谷:全然そうではなくて。「医療」というキーワードが入るきっかけでした。子宮頸がんはなんとなくは知っていましたけど、「20-30代に増えている」とか、「ヒトパピローマウイルスによって感染する」とか、そういったことは全然知らなくて。特に興味があるというわけではありませんでした。

松下:もともと看護や医療分野を目指そうと思ったきっかけは何かあったんですか?

澁谷:憧れの一つだったんです。曾祖母が看護師で、親やおばあちゃんから看護師について話を聞く機会が多くて、興味を持っていました。あとは、医療ドラマ等の影響もあって憧れていました。そこから「医療」への興味に繋がりました。

緊張を楽しむ!で乗り切った最初の活動

松下:入ったばかりの頃はどんなことをしていたんですか?

澁谷:PTAの方々に子宮頸がんを説明するのが私にとっての最初の活動だったのを覚えています。

5月の頭に人前に立ってリボンムーブメントと子宮頸がんについて説明できなきゃいけない状況で、もともと緊張しいなのと、入ったばかりで何をしたらいいのか分からないってことで不安が大きくて。先輩に頼りつつって感じでやってました。

松下:その最初の会は無事に終わることができたんですか?

澁谷:そうですね。先輩や一緒にいた医師の方の助けを借りて、なんとか乗り切ることができました。

菊池:高校時代は人前に出る機会はあったんですか?

澁谷:中高時代にハンドベル部に入っていて、舞台に出ることには慣れていたんですが、ハンドベルで人前に立っていたから緊張しないかというとそういうわけではなくて(笑)、最初はすごく緊張していました。

以前、ある大人の方に、「緊張を楽しめ。緊張していたら相手に緊張が伝わって相手も緊張してしまう。」って言われたんですね。それを意識しながらこれまで過ごしてきました。

松下:他にはこれまでの3年間でどういうことやってきたんですか?印象に残っていることがあれば教えてください。

澁谷:印象に残っているのはやっぱりこれですね。

左は2012年、右は2013年に作ったものなのですが、2012年のものを作成する頃は先輩に付いて言われたことをただこなすって感じでした。
2年目は一度経験があるので、後輩たちに指示する立場になれました。「どういう言葉が女子大生に響くだろうか」とか、「どうやったら検診率が上がるだろうか」ということを話し合ってるときが一番やりがいを感じる瞬間です。

?菊池:他には講演等を行っているようなのですが、年間でどのくらいの回数行うんですか?

?澁谷:講演という形では、横浜市立大の宮城悦子先生という方と一緒に大学や高校に出張授業に行ったり、学会に行ったりしています。
全体ではだいたい月に1−2回は行きますかね。

菊池:出張先はどうやって探すんですか?探す活動もしていらっしゃるんですか?

澁谷:東京支部の場合は、6年目ということもあり、これまで築いてきたネットワークから依頼されることが多くなってきています。なので、それらの依頼を受けてやっていくのが活動の中心になります。

菊池:他の団体や企業と一緒に活動することが多そうですね。

澁谷:そうですね。過去には企業様と検診無料クーポンを作成したり、商品の服とコラボして販売したりといったことも行いました。
東京は依頼を受けることが多いですが、他の支部では逆に自分たちがやりたいと思ったことを実現するために色々なところへお願いするといったことが多いですね。


女子大生リボンムーブメントという組織が好き

菊池:ずっと同じことに取り組み続けるのって難しいと思うんですが、この活動を続けるモチベーションって何なんですか?

澁谷:子宮頸がんについて自分だけが知っていればいいという問題ではなくて、私が知らなかったのなら、女子大生の友だちも知らないだろうし、みんな「子宮頸がん」という名前は知っていても中身は知らないのかなと思ったときに、そのことを伝えなきゃという思いが強くて。それが活動のモチベーションになっています。

?検診して、「前がん病変」というがんの一歩手前の状態で見つかれば、軽い手術で済むし妊娠も可能なのですが、不正出血等の症状が現れてから病院に行くと、全摘手術の必要な状態だったり、子どもを産めなくなってしまったりするんです。
そうなる前に予防するべき、予防して欲しいなと考えています。

あとは、純粋にこの”女子大生リボンムーブメント”という組織が好きなんですよね。

ここに来たら様々なことを学んでいる学生が沢山いて、彼女たちと色々な話をする機会があって、それが嬉しいです。
たまにふと、「これだけ続けてて何になるんだろう…」とか思うときもあるんですけど、立ち止まって振り返って考えたらそういうことなのかなって。飽き性な私が唯一続けられているのが、この活動なんです(笑)



松下:つらいときってあるんですか?

澁谷:そうですね…。企画とかを練っていて、「こうやったら女子大生は動いてくれるかな?」と思って現実にやってみたけど、結果が出なかったときですかね。もどかしいし、つらいです。なかなかすぐに結果が出るというわけでもないので。社会全体として何が変わったのか分からないことが多くて。結果が目に見えて分かるわけではない、実感がないってのがつらいですかね。この企画なら絶対大丈夫って思ってても結果は全然だったりっていうのが現実なので。そういう時は悶々としちゃいますね。

松下:代表ってめちゃくちゃ大変じゃないですか?

澁谷:いやーそうですね。実際にやってみると、これまでの代表の方が平然と大変な作業をやっていたんだということを痛感します。なんであの人たちはあんなにいきいきとできたんだろうと思うことはありますね。どうやったらうまくできるんだろうと思うことは多いですね。

松下:なんで代表になろうと思ったんですか?

澁谷:メンバー内で次の代表について話し合った際に推薦されました。この団体は”逆ピラミッド型”の組織構造が特徴で、メンバーが中心で、代表はあくまでそれを支える役なんです。普通の学生団体とは仕組みが違うのかなと思います。

最初は本当に不安で、プレッシャーを感じました。私が1年生の時の代表がすごく出来る女性だったので、この人みたいになりたいという憧れはあったんですが、そんな風になれるかどうか正直不安でした。
でも、メンバーでいるときとは違った、代表ならではの経験を味わえるのは今しかないって、女子大生をまとめる経験は今しかできないなって思ったら、やる気になりました。

菊池:代表として、一番やりがいを感じる瞬間ってどんなときなんですか?

澁谷:ミーティングでメンバーたちと今の自分の考えや気持ちを話し合うことがすごく好きです。みんなで熱く議論して、最終的に「こうしよう!」って方向性が決まったときが一番いいです。
あとは、目に見えてこの活動の結果が見えたときですね。結果が出た瞬間はやっててよかったって思いますし、そうやって結果が出ることで、地道だけどやっぱりこの活動をしていった方がいいんだなって思えます。それが一番のやりがいかなと思います。

松下:いいですね!

?澁谷:メンバーといるときが一番楽しいです。いろんな知識を聞いたり、勉強会をしたりして、熱があがっているときが一番いいなって思います。そういうときが自分も一番楽しく話せるし、それを客観的に見ているのもすごく楽しくて。
このメンバーはこんなこと言うんだ!って。いつもミーティング中に「そうですね」しか言えてなかった子が、実はこういうこと思ってた…みたいなのがわかったとき、そういうときが一番いいです。

菊池:本当にメンバーが大好きなんですね。

健康な身体あってこその結婚、出産、仕事。

松下:将来的にはどんなことをやりたいですか?

澁谷:最近は就活生なので、だんだん卒業の時期が見えてきて、考え始めるようになりました。

4年間の中で一番力を入れてきたのはこの活動。将来も、この活動の延長線上ではないですけど、何かしら女性の健康に関わったことをしたいと思っています。企業でも団体でも、ずっとこの課題に関わっていけたらなと思うんです。

松下:理想とする女性のライフスタイルってありますか?

澁谷:ずっと働き続けたいなって思っているので、結婚して出産して、その後もずっと働き続けたいです。

健康を害してしまうと、働きたいと思っても働けない、産みたいと思っても産めない身体になってしまいます。
「予防できたのに!」「知っていればよかった!」と後悔したらもったいないなと思います。改めて健康って大事だな、大事にしたいなって思いますよね。



VOICE読者へのメッセージ

松下:最後に、VOICE読者に向けたメッセージをお願いします!

澁谷:男性の方は、子宮頸がんのことを彼女や妹、お母さんに伝えてみて欲しいです。出産等の問題は女性だけが知っていればいい問題でもないと思うので、男性にも知っていて欲しいです。

女性の方は、検診に行ったら予防できるものなので、是非行って欲しいです。区によっては無料クーポン等のサービスがあるところもあります。友達と一緒に予約してみるみたいなことでいいのかなと思います。ちょっとしたことから始めてみてください。まず、近くの婦人科を探すことから初めてみればいいかなと思います。

松下・菊池:今日はありがとうございました!


About 澁谷寛子さん

澁谷寛子さん
1993年新潟県生まれ。聖学院大学在学中。 現在、子宮頸がんの啓発活動を行う女子大生リボンムーブメント にて、代表を務めている。?女子大生リボンムーブメント



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リーダーシップ 女子大生 女子大生リボンムーブメント
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Chihiro Matsushita

Written by Chihiro Matsushita

上智大学4年。大学2年の夏に台湾での教育インターンを経験。 現在はアイセック・ジャパン事務局で広報担当をしています!

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